筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

英語教育


1.英語点字の指導について

 英語点字は、教科としての学習が始まる中学校から学習する。
1年次には英語のアルファベットや文章記号等を、2年次からは、略字・略語(縮字・縮語を含む)を、2年・3年で使用する点字教科書の巻数に合わせ、7段階に分けて導入している。生徒は3年修了時には、全ての 略字・略語を習得する。これは、点字使用者にとって、読解における基礎的な部分なので、十分な指導が必要となる。
 本校では中学部に於いては点字使用者と墨字使用者でクラスを分け文字指導をきめ細かく行っている。

2.授業について

 高等部(普通科、音楽科)は点字使用者、墨字使用者混合のクラス編成で行っている。中学部も同様であるが、音声(Listening、Speaking)指導からReading、 Writingへの指導につなげていくという流れを意識している。ただ、高等部では教科書の内容も大幅に増えるので、それぞれの技能の正確さやスピードを意識した指導も行っている。 また、聞くだけの授業ではメリハリが無くなる ことや、重点項目を把握させる目的で、板書を利用することもある。

 本校においては音声重視の授業を行ってきた。視覚に障害を持つ生徒にとってはリーデイングのスキャニングが困難であり、目で字を追うより耳で聞き取る方が楽に意味がとれる。しかし、内容理解の再確認のために、また、授業にメリハリを持たせたり、重点項目を把握させるためにも、大きな文字で書かれた板書は不可欠である。

3.点字英検について

 実用英語技能検定試験の点字による実施は、「点字英検」と呼ばれている。
 「点字英検」は、1977(昭和52)年の全日本盲学校教育研究大会 英語部会において、実施の実現に向けて努力することが、満場一致で可決されたことが発端であった。
1978(昭和53)年に、先導的試行として、本校と文京盲学校の生徒のみを対象として第1回が行われ、関東地区で第2回まで実施した。これに1979(昭和54)年からは近畿地区、その後、東海地区も加わった。 それに伴い、事務局も、本校のほかに大阪府立盲学校、名古屋盲学校が加わった。
 しかし、その後、英検の規模が拡大したため、事務局校での対応が困難になり、1994(平成6)年度から、英検協会側と協議し、実施の主体を英検協会に移行する形で、条件整備を徐々に進めた。そして、1995(平成7)年より、視覚障害者も原則として全国の一般会場(別室受験)で受験できるようになった。さらに1996(平成8)年より一般受験生と同様、年2回、2001(平成13)年からは年3回受験出来るようになった。
 「点字英検」の場合、視覚に障がいがある受験生(特別措置の対象は障がい者手帳で6級以上)であれば、学校単位でも個人でも申し込むことが可能である。
特別措置の内容は、時間延長(点字・墨字とも1・5倍 リスニング問題の場合はインターバルを2倍に延長)、点字問題・拡大問題の用意、拡大読書器の持参使用等である。

4.ALTと外国人ボランテイアについてー

 1993(平成5)年から英語補助員が別枠の時間講師として、中学部1年から高等部3年までの授業に、テイーム・テイーチングの形で加わっている。ボランティアとしては、1960年代頃からCWAJ(College Woemen's Association Japan Volunteers for the Visually Impaired)に、以前は授業を、現在では英検(2次試験)の練習という形で協力して頂いている。
また、Hands On Tokyoには高等部の国際交流クラブが月に1度お世話になっている。

5.留学生について

 本校では、学校規模が小さい割には、海外への留学生が多い。最近の留学の状況を示すと次の通りである。なお、留学先は一人オーストラリアを除きすべてアメリカである。

1997~1998 女子1名(高3)
1998~1999 女子1名(高3)
2000~2001 女子1名(高2)
2001~2002 女子1名(高2)
2002~2003 女子1名(高3)
2003~2004 女子1名(高3)


2014/02/01