筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

弱視教育

1.小学部の弱視教育

 小学部の自立活動では、将来的には自分の見え方を把握して自分で見やすい環境を整えられるような力をつけていくことを目標としています。児童の実態に応じて、目と手の協応動作を促す活動や、文具等の使い方をはじめ効率よく作業を進めること、弱視レンズや拡大読書器などの弱視補助具を学習や歩行の際に活用できるようにしていくための練習などをしています。また、コンピュータを体験的に使用して簡単な文書を作成したり様々な情報を入手・活用することなども行っています。

 また、必要に応じて白杖による歩行指導も行います。白杖の基礎的な操作技術、地図の活用の仕方、歩行に役立つ情報の取り方などを練習します。

 詳しくは、小学部のページをご覧ください。


2.中学部の弱視教育

 弱視生徒の場合、自分の見える能力を過大に評価したり、逆に必要以上に限定して、これ以上改善できないと思い込んでいる場合があります。そのため、ものを見る速度や正確さが伴わない場合があり、学習や生活の場面で不都合や困難な事態が生じやすいといえます。

 そこで、弱視補助具の種類や目的、使い方における基礎的な指導を行い、個々のニーズに応じて、楽に効率よく使えるように取り組んでいます。また、文具・道具類の活用を通して、指先の巧緻性や作業手順の見通しを意識し、視覚以外の感覚活用や目と手の協応を高めるようにしています。
単眼鏡(ダイヤル式・スライド式)ルーペ(手持ち型)
拡大読書器(据え置き型)書見台

 さらに、視力保護の方法や眼疾患に関する知識などを提供することで、弱視の特性を理解し、見えやすい環境を自分で整える力を高め、自身の障害を理解できるように取り組んでいます。

 また、視力低下により、弱視補助具を用いても従来の文字が効率よく使用できなくなった場合には、点字指導に切り替え、学習を効果的に行う上で文字の再獲得を優先する場合があります。詳しくは、点字指導をご覧下さい。


3.高等部以上の弱視教育

 高等部以上になると、弱視生の書写能力は個人差が一層大きくなってきます。高等部1年の弱視者には、オリエンテーションで視力保護や弱視補助具の使い方を指導し、どのような環境・条件下で見えにくいのか、またその見えにくさを補い・改善するための方法について取り組んでいます。

 また、授業は集団指導であるので、読みやすい文字への意識を高めながら書き方を指導し、次いで、日常生活で使われる漢字の読み書きや、熨斗袋などの表書きや手紙、履歴書や種々の文書の書き方等、卒業後の社会生活で活用できるように指導しています。

 その他に、生徒の希望に応じて、基本的な点字の読み書きや歩行指導、歩行に必要な地図の活用等の指導を行っています。


2014/02/21