筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

点字指導

小学部の点字指導

 点字の基礎指導は主として学級担任が教科の時間等に行います。点字1文字を指先で読む練習からはじめます。点字タイプライターを使って上手に書いたり、点字盤で書いたりする練習もしていきます。

 詳しくは、小学部のページをご覧ください。


中・高等部の点字指導 「コミュニケーション技術」

 中・高等部の自立活動では以下の3種類の点字指導を行っています。
・幼少期から点字を使用している生徒で、読速度が上がらなかったり点字の規則が十分に理解できていない生徒の読み書き指導
・視力低下に伴い学習手段を点字に切り替えたり、あるいは点字と併用したりすることが必要となった生徒への指導
・将来視力低下の可能性のある生徒や、点字を教養として習得したい生徒への指導
があります。
 特に、視力低下に伴って点字の習得が必要となる生徒は、教科学習・受験などに対応できるようにしなければならないため、学部や教科と連携を取りながら、毎日点字指導ができるように配慮しています。なお、指導に当たっては、視覚障害と点字の必要性、及び、点字の便利さ・困難さについての理解がスムーズに進むように留意しています。
 視力低下があっても、点字切り替えや併用に抵抗が強い場合は、点字習得に対する意欲が高まりにくいため、動機づけにも留意しています。

日本語点字の指導

触読

 両手の人差指を使って線・点をたどることから始め、清音、濁音、半濁音、拗音、特殊音、数字を難易度順に段階をおって習得します。続いて、単語・短文・長文の順に読み練習を進め、内容の理解までを目標に置きます。最初は1文字ずつ読み取ることしかできませんが、練習を重ねることによって、ひとかたまりの単語として読み取れるようになっていきます。基本的には正確に文字を読み取ることが大切ですが、文の前後関係から流れを理解して読み取る力も必要となってきます。
 基礎練習を終了した後、その時々の話題性の高いもの(ニュースなど)や、数字・記号などが盛り込まれた文章、生徒の興味のある内容の文章を読みます。徐々に長い文章を読むようにし、1ページ(普通文字(以下、墨字)で300~400文字、点字で17~21行)あたり10分を切った頃から毎回測定し、その時間を縮めるように指導します。

書き

 本校中・高等部では、複数名の点字使用者が同時に授業を受けたり、教室移動が多かったりすることから、比較的音が静かで、持ち運びしやすい点字盤を用いて授業を行っています。このことから、自立活動でも書きにおいては点字盤中心の指導を行っています。指導時には、読む際の凸面の形と、書く際の凹面の形を混同しないように注意を払っています。
 点字盤操作に慣れた後、文字を正確に書くことから始め仮名遣い、マス空け、分かち書き、読み返しやすいレイアウトなどについて指導します。分かち書きの基礎指導においては、特に間違いやすい補助動詞や複合動詞、漢字がたくさん並ぶ複合語に関するマスあけなど、重点的に説明を加えています。さらに、左手で読みながら右手で書き写す転写指導も行い、効率よく学習できる力が身につくようにしています。

点字盤での書き点字の読み

英語点字の指導

 先ずアルファベットを完全に習得した後、英語としての単語や単文読みの練習を行います。この段階がほぼ終了してから、略字の指導に入ります。英語を早く読み書きするために使用されている略語・略字の意義を十分に理解した上で、使い方の説明、例文などを盛り込み7段階に分けて作成した冊子を用い、順を追って指導をしています。日本語と違い、英語への関心や意欲が触読力と関係が深いため、英語の必要性や関心の高さが向上に繋がっていきます。

その他

 ファイリング:墨字を扱う生徒のようにノートがあるわけではない点字使用者は、ばらばらな点字用紙を自分で綴じなければなりません。点字使用者が読みやすい綴じ方は墨字使用者のそれとは異なるので、適切なファイリング指導を行います。


2014/02/21