筑波大学附属視覚特別支援学校のWEB

鍼灸手技療法科


鍼を打っている写真  筑波大学附属視覚特別支援学校鍼灸手技療法科(3年課程)は、視覚に障害のある者が学ぶ、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師養成のための学科です。このページでは鍼灸手技療法科の紹介をしています。

 このページからは、教育課程や卒業生の進路状況に関するExcelファイルをダウンロードすることができます。
 ダウンロードしたExcelファイルが読めないあるいは編集できないという方は、「保護されたビュー」を解除する方法についてをご覧ください。

 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許を有する方が指導的立場になるために必要な知識と技術の習得を目指す課程につきましては、鍼灸手技療法研修科のページをご覧ください。

 地域にお住まいの方々をはじめ一般の外来患者様を対象としたあん摩マッサージ指圧、はり、きゅう治療に関しましては、治療室のページをご覧ください。

ページ内リンク
沿革紹介入学試験諸経費修学への便宜履修科目卒業後の進路交通案内


平成28年度理療教育研究セミナー(第13回視覚障害教育研究協議会)開催のお知らせ

 例年秋に行っている鍼灸手技療法科の研究協議会を、今年度は10月21日(金)に開催することとなりました。「臨床実習における効果的な患者とのコミュニケーションの実践」をテーマに、研究授業、筑波大学大学院客員教授の江上いずみ先生によるご講演、研究協議を予定しておりますので、ぜひご来校ください。多くの方々のご参加をお待ちしております。
 詳しい日程等につきましては、平成28年度理療教育研究セミナー開催のお知らせをご覧ください。

沿革

 本校は、1876年(明治9年)に楽善会訓盲院として創立され、その後、東京盲学校、東京教育大学附属盲学校などを経て、1978年(昭和53年)に筑波大学附属盲学校と改称し現在に至っています。2007年(平成19年)4月からは正式名称が筑波大学附属視覚特別支援学校となりましたが、これまで通り筑波大学附属盲学校という学校名も通称としてそのままお使いになることができます。
 本校における鍼灸手技療法教育は1881年(明治14年)に技芸科の中に鍼治按摩科が設置されてはじまりました。修業年限は中等部四年課程でした。1926年(大正15年)には日本ではじめて校内に臨床実習室を設けて外来臨床を開始しました。1947年(昭和22年)に学校教育法が公布されると、高等部本科3年とその上の専攻科2年の5年課程が設けられ、これまでの中等部レベルから高等学校レベルで行われるようになりました。1959年(昭和34年)には専攻科における3年課程である高等部専攻科理療科第二部が新設され、その学科名は1974年(昭和49年)には専攻科理療科へ、2002年(平成14年)には鍼灸手技療法科へと改称されて現在に至っています。
 この間130年余り、日本唯一の国立盲学校の理療科として、国内外の視覚障害にかかわる教育、福祉など幅広い分野に、指導的立場に立つ有能な人材を数多く送り出してきています。

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鍼灸手技療法科紹介

 鍼灸手技療法科は、視覚障害者を対象に、あん摩マッサージ指圧師、はり師およびきゅう師を養成することを目的に設置された3年課程の職業課程です。
 本科は、130余年を越える豊富な教育経験を踏まえた指導実践によって、国家試験合格はもとより、教員養成施設への高い進学率、幅広い分野への高い就職率をあげ、多くの卒業生を社会の第一線に送り出しています。また、アジアなどの国々から視覚に障害のある留学生を積極的に受け入れ、理療教育の立場から、国際貢献にも力を注いでいます。

教育目標

 あん摩マッサージ指圧、鍼、灸に関する専門知識と技能を習熟させ、国民の健康に貢献できる専門技術者の育成を目指しています。

入学資格

 大学を受験できる人であって、矯正視力が0.3未満の視覚障害のあることが条件となっています。ただし、矯正視力が0.3以上であっても、視野などの視力以外の視機能に重度の障害があって、将来、視力低下のおそれがある場合は、その限りではありません。年齢制限はありません。

取得資格

 3年の課程を修了すると、次の国家試験の受験資格が取得できます。

  • あん摩マッサージ指圧師試験
  • はり師試験
  • きゅう師試験

入学定員

  • 16名
  • 外国人留学生のための特別枠2名

教育相談

 ご不明な点がございましたら随時相談を受け付けておりますので、電話、FAX、Email等でご連絡ください。

所在地:〒112-0015 東京都文京区目白台3-27-6
電 話:03-3943-5424、FAX:03-3943-5424
電子メールでの問い合わせへ

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入学試験について


 入学試験は、一般入試の他、推薦入試と外国人のための特別入試があります。
 入試要項と願書の配布は、9月頃から開始します。

推薦入試

 11月上旬に小論文、集団討議、適性検査、面接を行います。(出身高等学校長の推薦状等が必要です。)

外国人特別入試

 11月上旬に小論文、適性検査、面接及び口述試験を行います。(出身高等学校長等の推薦状が必要です。)

一般入試

 1月下旬に(英語+1科目選択(国語・数学・理科))、小論文、適性検査、面接を行います。

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就学に要する諸経費について

 入 学 料 :  2000円(入学時)
 授 業 料 :  4800円(年額)
実習等必要経費: 25000円(入学時)鍼実技、解剖実習等の必要経費(情勢の変化により若干増減することがあります。)
 寄宿舎経費 :約45000円(月額)食費、光熱水道費を含みます。(情勢の変化により若干増減することがあります。)

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就学に伴う経済負担を援助するための便宜について

就学奨励制度

 特別支援教育の振興を図るための国の制度で、教科書が無償になる他、経済状況に応じて、寄宿舎経費、通学にともなう交通費などに就学奨励費が支給されます。

授業料等の減免

 経済状況に応じて、申請により、入学料および授業料の半額または全額が免除される場合があります。

奨学金制度

 学業成績が優秀で経済的に困窮している生徒に対して、申請により、日本育英会等から、一定の範囲内で奨学金が貸与または支給されます。

寄宿舎

 遠隔地から入学する生徒のために近代的な設備を備えた寄宿舎が設置されています。寄宿舎は学校と同じ敷地内にあり、男子寮と女子寮に分かれています。

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履修する科目について

特徴あるカリキュラム

  1. 充実した実技実習
    • あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する豊富な実技実習の時間を設けています。また、基礎実習と臨床実習の時間数をバランスよく配当して、基礎から応用までを、ステップ・バイ・ステップで指導できるように工夫しています。
    • あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう以外にも、診察に必要な技術と態度を習得するための実習の時間を数多く確保しています。
    • 2年生では、2週間にわたる病院・治療院・企業等での実習を通して、在学中に職場における業務内容を体験的に学習できる機会を設けています。また、リハビリテーションの専門病院を訪れて学ぶ一泊二日の施設実習も実施しています。
    • テーピング、東洋医学的脈診等、専門性の高い技術指導を実現するために、外部講師による特別講義を行っています。
    • 筑波大学医学群との連携による解剖学実習が、3年間で5日間あり、1年生の時に教室で学習した内容を、2年生、3年生で確認できるようにしています。
  2. ニーズに応じた選択科目
    • 盲学校の理療科教員を目指す生徒のために、筑波大学理療科教員養成施設の受験科目である英語を、通常の英語に加えて選択することができます。
    • 目が見えない、または、見えにくいことで日常生活や学習に不便さを感じている生徒を対象に、自立活動専任教員による、点字、歩行、ADL、その他の必要な指導を行っています。

履修科目一覧

 平成23年度入学生からの教育課程表は、Excelデータ:鍼灸手技療法科教育課程表をダウンロードしてご覧ください。

 

※注:「あはき」とはあんま、はり、きゅうの略です。

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卒業後の進路状況について

 本校鍼灸手技療法科の卒業生は国家資格であるあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許を取得し、その知識と技術を活かした様々な分野で活躍しています。主な進路としては就職と進学があり、それぞれ以下のような状況です。

就職

 本校では、卒業後の進路として6~7割の生徒が就職や開業を希望します。進路担当と担任を中心に情報提供や面談を重ね、希望する就職や開業をしっかりサポートします。

主な就職先
  • 施術所:あん摩、マッサージ、指圧、鍼および灸を中心とする治療院や、整骨院等に勤務します。患者様への施術を通して地域医療の一翼を担います。
  • 一般企業:企業内の社員に対して施術を行う「ヘルスキーパー」として、その企業に雇用されます。業務内容はあん摩等手技による施術が中心ですが、鍼灸を取り入れている企業もあります。社員の健康維持・増進および作業能率の向上等を目的としています。
  • 高齢者関連施設:特別養護老人ホームや介護施設等の入所者や通所者に対して、日常生活機能の改善や、機能低下を防止する訓練を行います。また、QOL(生活の質)の向上を目的とした施術サービスを取り入れている施設もあります。
  • 訪問マッサージ事業所:高齢や病気のため在宅ケアが必要な方々に対し、施術者が訪問し医療保険によるマッサージや機能訓練を提供します。人口の高齢化に伴い、高齢者関連施設と共に近年ニーズが高まっています。
  • 医療機関:病院や診療所において,リハビリテーションチームの一員として、主に手技療法や物理療法を行います。
  • 開業:卒業と同時にもしくは卒業後に経験を積み開業している例もあります。施術所を構えて開業する方法の他に、出張施術を専門とする開業も可能です。

進学

 本校は、進学を希望する生徒が多いことも特徴の一つであり、進学へのサポート態勢も充実しています。

主な進学先
  • 筑波大学理療科教員養成施設(2年課程):あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうを指導する教員(以下、理療科教員)を養成する施設です。この課程を修了すると全国の盲学校等で理療科教員として採用される道が開かれます。本校では毎年多くの現役受験者がおり、合格へ向けた指導態勢が整っています。
  • 本校鍼灸手技療法研修科(1年課程):あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の免許保有者を対象に、理療に関する知識と技術の更なる向上と、指導的立場になる者に必要な能力の習得を目指します。卒業生の多くが筑波大学理療科教員養成施設に進学しています。
  • 理学療法科:理学療法士を目指す人のために、本校には理学療法科が設置されています。内部推薦の制度もあり、鍼灸手技療法科を卒業後、理学療法科に進学する生徒もおります。
  • その他大学等:大学や大学院、臨床研修課程等への進学実績があります。

 平成16年度から平成25年度までの進路状況は、Excelデータ:過去10年間の進路状況をダウンロードしてご覧ください。

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交通案内

  • 地下鉄有楽町線「護国寺」駅下車4番出口徒歩8分(JRからは有楽町駅で乗換え)
  • JR目白駅より都バス・新宿西口行き「目白台3丁目」下車徒歩7分
  • JR池袋駅より都バス・東京ドーム行き「護国寺前」下車徒歩7分

 なお本校への来校方法については、地図等を掲載しているページがありますので、そちらもご参照ください。

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2016/09/07